从某个地方收集来的,不知道有没有用........
うむ。
余白が多すぎたか。
クドリャフカ、という単語を知っていた人にはストーリーの想像が出来たと思う。
実は私はロシア語が話せるので(脈絡のない嘘)、一連のスプートニク計画について調べたことがあってね。
そうそう。スプートニク2号に乗せられた雌の犬はクドリャフカ(アメリカではライカと呼ばれた)だったね。
というわけでクドリャフカルートは旧ソ連のスプートニク計画に基づく内容だ。
グラフコスモスなど、完全に現実にあった組織の名前をとっている。
打ち上げ後、宇宙で死んだクドリャフカに対して、初めて生還した犬達、ストレルカとヴェルカをクドリャフカが可愛がっている、というのは感慨深い感じもする。
宇宙事業に詳しい人ならある程度わかると思うが、ここではクドリャフカ編の用語説明をしておきたい。
テヴア共和国:
旧ソ連支配下にあったと思われる南洋の島国。複数の島から構成されていると考えられる。
宇宙開発事業のインカムのみで成り立つ国家。作中で事業の金と政府との癒着が指摘されている。
ソ連崩壊は91年なので16年間で腐敗したと言うことだ。南の国は暖かいからな。腐敗も早いよな。
打ち上げ基地のあった島はテヴア島、名前からおそらく最大の島と考えられる。
作中の外島人はおそらく植民地時代に旧ソ連から流れた白系。内島人はミクロネシア(作中ではオーストロネシア)の原住民と考えられる。そういう意味では内情は現在のオーストラリアに近いかも。
アボリジニーと英国人とのいざこざは結構あるからな。まぁ公開処刑があるくらいだから、イメージはイスラム圏、すなわちインドネシア情勢に近いかも知れない。
ノーヴィ・バイコヌール基地:
テヴア島にある打ち上げ基地。テヴア島自体は大きいようで空港もあり、暴動が起きるほどの都会だ。
都会の真ん中にロケットの打ち上げ基地がある、という非常識な島だ。
シナリオライターのミス、好意的に解釈すればそれだけ宇宙開発事業に入れ込みすぎて民意をおざなりにした、という伏線を張れる。
どちらにせよ非常識な国。
エストゥーワナ:
テヴアの打ち上げた有人宇宙船。KTC-72D(КТС-72Д)によって打ち上げられた。クドリャフカに「帰ってくるとき基地に迎えにきて」と言っている割には、クドリャフカの母親はエストゥーワナに搭乗しなかった模様。クドリャフカが帰国後「おかあさんがみつかった」と言っている。
理樹に心配させないようにするクドリャフカの配慮か、「おかあさん」が遺体としてみつかったか。
KTC-72D(КТС-72Д):
有人宇宙船エストゥーワナとピギーバックペイロードとして(おそらく核)実験炉を搭載した、テヴアの衛星打ち上げロケット。化学汚染の心配がある、とされていることからジメチルヒドラジンなどを用いた液体燃料ロケットの可能性が高い。
有人宇宙船を打ち上げ、かつピギーバックペイロードに核実験炉を搭載する、という非常識な設定が堪らない一品。
おそらくとっても大きかったと思う。具体的には1200(最小の有人宇宙船)+30,000(最小の核実験炉)に95%の燃料がかかる。計算すると710t!宇宙船を小さくしちゃったから、なんも活動できない・・・実験炉を動かすにはもっと場所がいるとすれば・・・おりょりょ、破綻しちゃうぞ。
いやいや、逆に考えるんだ。人数が少なかったからすんでのところでクドの母親は任務を解かれた、とか。・・・やっぱ無理か。
ということはさらに大きかったか。2000tクラスなら・・・もしや。ちなみにロケットは大きくなるほど燃料が占める割合が大きくなるという一品。こればっかりは物理を無視しないと解決しない。
2000tクラスの爆発事故・・・当然実験炉も宇宙船も木っ端みじん・・・のはずだったが、事故跡地にローンチ・サイクル・ドライバーの建設をする予定、ということは核汚染は無かったのか。
それともなんだ?核実験炉じゃなくて・・・核融合炉の打ち上げだったか。
まぁ少なくともクドの母親が乗っていたとしたら、遺体なんて確認できる状態じゃあなかっただろう。おお、母親は乗っていなかったという結論が出るじゃないか。なんだうそか。
グラフコスモス:
現実では旧ソ連の宇宙総局(GLAVCO SMOS)。「グラフコスモスの大佐たちは頑張ってるわよ」という表現から、ロシアの軍関係者とテヴアは深い関係があると考えられる。
クドリャフカの年齢から考えて(現在が2007年の場合)体制崩壊後から4~5年経過してから、クドリャフカと母親は再会していると考えられる。
そのときのグラフコスモスは既にロシア宇宙局(RKA)となっていたので、母親が旧ソ連寄りだった可能性もある。(その場合、事故時に生きていても暴動時に処刑された可能性が高い)
もちろん、名前が変わっていなかった可能性も。
TASA:
おそらくNASAのパクリ。WASAみたいなもんだ。テヴア航空宇宙局だと思われる。
何でココだけ英語?
ACSC:
アメちゃんの航空養成学校。今回の打ち上げ計画には欧米の資金が入っているそうだ。ロシアの影響を考えて欧米2割負担くらいか。まぁ、TASAくらい大目に見よう。
旅人(スプートニク)計画:
読んで字のごとくスプートニク計画。KTC-72D(КТС-72Д)の打ち上げ計画の名称。
クドリャフカの年齢から、発足後10年以上経過していると考えられる。クドのじいさまが名前に反対してる。
本来のスプートニク計画は57年から60年の3年間くらいで終了している。このとき打ち上げられたのは動物たち。ちなみにクドリャフカを含む”犬”は全部で13頭打ち上げられた。
母親の台詞「 テヴアの象徴でしょう、あの13頭は」はここからとられたと思われる。ちなみに続きに出てくるじいさまと母親の会話、
「おまえはライカになりたいのか?」
「ライカはいるわよ、ここに。ねぇ、クーニャ?」
は、ライカЛайка=クドリャフカ、という名前であることを知っている、すなわち”わざと”クドリャフカという名前をつけたということだ。いい名前だと思うけど悪趣味だ。宇宙で死ねってことかよ。
カーゴカルト(積荷信仰):
第一次大戦後、イギリスの植民地、メラネシア地方パプアニューギニアで信じられたカルト信仰。
エバラという老人が、ある日「魂が抜け出す」という幻覚を見始め、人々に話し始めた。人々はエバラと同じ体験をしたいと思うようになり、人々の間にその話は急速に広まった。
エバラは「シシマという蒸気の船が現れ、ヨーロッパ人となって死んだ先祖の霊を積荷とともに運んでくる。その積荷の中にある文明の利器はもともとは我々の先祖のものであり、白人がそれを横取りしたのだ。」
この後、人々は耕作を怠り、熱心に祈るようになり、飢饉で餓死者を出すまでになった。故にイギリスはこのカルトの弾圧を行い、村は正常に戻った。
この事件では植民地支配におけるストレスなどを起因とした集団ヒステリーの状態が起きたと考えられている。
すなわちテヴア島でも同様のパニックが起きたのではないか、ということである。農耕をして暮らしていた原住民と、旧ソ連の宇宙開発技術による近代化。このようなギャップによるカーゴカルトは十分に考えられる。
ローンチ・サイクル・ドライバー:
大型の円形レールにマスドライバーのような上空へ伸びるレールをくっつけたドライバー。
宇宙への積載物を比較的安全に打ち上げる装置。円形状のレールの上で電磁気等を利用し、必要な速度まで加速させる。
燃料がいらないため大変効率が良いが、横方向のGが非常に大きく、人を乗せることは不可能。精密機械を乗せることも難しいため、一般的にはステーション建造などの構造材を乗せる、などで活躍する。
これを建設するということは、露米ともにテヴアを主要なロケット打ち上げ国から外す可能性を考えることができる。今後、宇宙開発事業が縮退し、テヴアは未曾有の混乱を避けて通れないだろう。
やっちまったな、環太平洋経済機構。
歯車とドッグタグ:
作中で重要な役割を果たした何かの部品。もちろん、スプートニク2号の残骸だろうと予想できる。
ドッグタグはまさしくドッグタグ。クドリャフカ(犬)のタグだったと考えられる。
ちなみにCから始まりTの小さい文字、といわれているが・・・なんのことかわからない。
クドリャフカはロシア語でКудрявка。pだのyだのは理解できるが・・・。
じゃあ、誰のドッグタグだよ。結局。
ノーティカマイル:
海里のこと。1852m。
「50ノーティカマイルの空」は92,600mの空だ。ちなみに垂直方向には熱圏があるが、微妙な高さで電離層もない。Eスポかとも思ったけど、やっぱりちょっと高さが足りない。
水平方向に至っては東京~名古屋間もない。海底は2万海里なので、ちょっと多すぎる。
ええい、何が言いたい?語呂か?語呂が良いのか?
というわけで用語説明並びにネタバレと疑問点終わり。
ああ、一個だけわからない。
以下クドリャフカの台詞。
・・・かくごはできてました
おとうさんも、おかあさんも、そうだったのです
あの日
おかあさんのせいで・・・島が・・・、世界が・・・壊れちゃって
だから・・・ふたりが・・・・・・
私は、あとでしりました
しゅうがくりょこうへいく直前のことです
私は、かえることができたのにしなかったのです
・・・はて・・・?
覚悟が出来てるのはおとうさんとおかあさんでいいのか。
あとで知ったのはなんだ?修学旅行はいつあったんだ?
まさか事故を知ったあとに修学旅行に行く事は出来ないから、事故前か。とすると何を知ったんだ。
あああ、なるほど。
修学旅行前に知ったのは打ち上げ計画=あとでしったことか・・・あれ?いいのか?
いやいや、自分がいけにえ、ってことか?すると母親が「ライカ」と呼んだのもありなのか。
生け贄だから絶対死ぬ。ということは理樹と会って、死にたくないから帰らなかった。
ということは父親も母親もテヴアの風習にかなり従う人だったということか。で、テヴアの風習はロケットの打ち上げ時に人身御供をするのか。
へ、人一人くらいで打ち上げが成功するんなら、世界中でロケット打ち上げてるよ。
うむ、大体理解ができたな。
クドリャフカ編・・・良いものを見せてもらった。ちょっとだけ苦しい展開があったけど良く書かれていて素敵だった。
思わず泣いちゃったじゃないか。
いやいや、でもKeyだからな。Ageじゃあ絶対あのまま死亡だぜ。
奇跡って起きないから奇跡だもんな。起きたけど。
最後に・・・
クドリャフカがといていた「・・・落ちない、物体の速度を求めてみよう」
「空気の摩擦などを無視して、地表面でボールを飛ばすとき、引力と釣り合って落ちない物体の速度を求めてみよう」
さぁ、高校生以下の人たちは解いてみよう!
解けたかな!?
じゃあ答え合わせしてみよう!
できたかな!?
でも高校生以下のみんなはココを見ていないはずだよね。
こんなもん見てないで勉強しろよ。
さて、では宇宙飛行士目指してて英語の出来ない外国人のハーフかクォーターを捜すたびに行ってくるわ。
またね~。