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(转)关于KANON的对谈

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http://ya.sakura.ne.jp/~otsukimi/hondat/view/kanon.htm


しろはた覆面どうぶつ対談
アフター・エヴァの一つの極北"kanon"

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プクプク 顔も体型もオリックスの海賊そっくりの悩める男。
ジャック しろはたを遠くから見守る謎のおっさん。


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プクプク うおおおおーっ! なっ泣いた! 俺はなんと汚れた人間だったんだあーっ!! 「カノン」読んで泣かない奴は、人間じゃないね!!
ジャック ほんなら、ちーとも泣けんかったわしゃケダモノかい。こないだも、あんた、男なら「ワン」で泣け、とか騒いでましたな。

プクプク そやかて、めちゃめちゃ泣ける話やないの。「フォレスト・ガンプ」の一億倍は感動したで!

ジャック 「ワン」って、ノイローゼの男が、め●らとか、お●の女の子をナンパする話。「カノン」は、記憶障害の男が、植●人間とか、●ルツハイマーとか、自殺マニアとか、き●がいの女の子をナンパする話やろ? そんなにええかなあ。

プクプク なんじゃあ、その身も蓋もない言い方は! 君には、このストーリーの素晴らしさが、理解できんのか! 「カノン」は、過去に他人を傷つけたというトラウマを抱えて、それを抑圧して現実から逃げ出した少年の、自分探しの旅を描いた感動的な物語なんや。それを、なんじゃあ、●ルツハイマーとは!

ジャック ごめんなさい。真琴ちゃんは、若年性●呆症でしたな。

プクプク 違う! だいたい、き●がいって誰のことやねん。

ジャック 魔物と戦ってると思いこんどる女の子、おったやん。かわいそうに、一目みて妄想型分裂症やと判ったで、わしは。眼つきが飛んでしもうとる。分裂症患者特有の「プレコックス感」いうやつやな。綾波もそうやったけど。

プクプク 医学用語使えばええ、ちゅうもんちゃうど! 舞ちゃんはなあ、自分がついた嘘を現実やということを証明するために、十年間も苦しみ続けておったんやがな。それを君は、ようもまあき●がいとか妄想とか、そんな言葉で片づけられるな! 人間の血が通っとらんで!

ジャック だって、典型的なパラノイアやないの。だいたい主人公が「じゃあ俺も魔物と戦おう」とかいって一緒に狂うから、一気に妄想が進行して悲惨なことになったんやないの。さっさと心療内科へ連れていけ、ちゅうねん。まあ主人公も記憶障害で半き●がいやから、感染したんやろうなあ。

プクプク だから、そういう現実的な見方して、おもろいんか? 「カノン」とか「ワン」は、恋愛ゲームノベルの形に託した、一種の現代の寓話なんや。それを君は、人生航路みたいなベタな見方でだいなしにしよって。

ジャック そやかて君、●ルツハイマー症状を呈している女の子を病院へ連れていかずに、よってたかって「狐憑き」や、言うて、治療も受けさせずに野ざらしにして死なせてしまう、いうのは、アカンで。主人公はまあ半き●がいやから、仕方ないとして、他の家族まで狐や、狐やいうのは。あの一家、ヘンな土俗宗教にハマっとると観たな、わしは。

プクプク 真琴ちゃんは狐や、ちゅーねん! 病気と違うわ!

ジャック 狐や、なんて非科学的なことをいわれてもなあ。真琴ちゃんは、どこの精神科医に見せても、間違いなく●呆症や。わしは、こういうふうに、病気の人間を宗教き●がいが医者から隔離して死なせてしまう、いう話は辛くていかんのよ。かわいそうで・・・うっ。

プクプク だーかーらー、これはファンタジーだから、狐が人間に化けるのもアリなんだってば! 君は、ファンタジーとかSFを楽しむ感性が欠けてるで!

ジャック まあ、銀河鉄道999観てても、「国鉄ですら大赤字やちゅうのに、こんなに乗客ガラガラでは、999は絶対採算とれてへんがな」と銀河鉄道の放漫経営に納得いかんかったからな、わしは。

プクプク もうええから、わしに喋らせてくれ。わしの観たところでは、この「カノン」は、アフター・エヴァ以降の荒涼としたオタク砂漠についに現れた、復興のオアシスやね。というのは、エヴァいうのは、ヒゲメガネが製作途中で逆ギレして「アニメなんぞ、現実逃避の手段にすぎんのや!」とアニメファンを執拗に攻撃し、オタク界を廃墟と化してしまった、いうトラウマ悲劇やったわけで、エヴァ以降、アニメ界は一種の虚脱状態に陥ってしまったんよ。

ジャック まあ、ターンエーガンダム、いう後ろ向きなタイトルが如実に、アニメ界の退行を顕しておりますな。まあ、あれだけ酷い目にあえば、一時的に退避せんことには、どうにもなりませんわな。あるいは内ゲバでウジウジとウサを晴らすか・・・

プクプク とはいえ、エヴァが全く無意味な破壊だったかというと、そうではなく、そういう廃墟の中から、エヴァがやり残した「自分探しの涯てに発見した、自分のトラウマ」というテーマを継承して作品としてきちんと発展させていくという動きも出てきたわけや。

ジャック 結局、ヒゲメガネは、自分探しの涯てに、何か自分に都合のいい宝石が見つかるとでも思ってたんよ。ユング心理学に基づけば、そういうことになるわ。しかし、現実には、自分探しの涯てには、自分が今まで目を背けてきた、自分の正体、イヤな自分の現実、トラウマ、そういうものが見つかってしまうんよ。これがフロイド精神分析の常識ちゅうやつやな。そこで、あのオッサンは錯乱して周囲に当たり散らしよったわけよ。その結果があのエヴァや。ほんでガイナが脱税でアゲられそうになったら、宮崎の元へ遁走して日テレとディズニーに自分だけ守ってもらうと。シンジ同様、全然父親離れしとらんで!

プクプク まあ現実の話は置いておいて、実際、エヴァのシンジ君やアスカが直面して、そのまま逃げ出してしまった「自分の中のイヤな部分」、というテーマが、エヴァの残した遺産としてグワーンと出てきたわけですわ。本当はエヴァが最初に発見したものではなくて、すでに大槻ケンヂが小説「新興宗教オモイデ教」において描いていたテーマなんですが、オーケンも実はここで逃げ出して終わっちゃってるんよね。主人公がガールフレンドを洗脳して奪っていった悪の教祖を追いつめていったら、「俺とお前はどう違うんだ」と居直られる。よくよく観ると、そのニセ教祖は、筋肉少女帯の歌を歌っていた、という・・・そこで主人公は「僕には生きる価値なんて無かったんだ。死のう・・・」と言って、結局、ガールフレンドを捨てて逃げ出しちゃう。

ジャック 泣ける話やないの。人間、ダメな奴はダメだよーう、というダメ人間の真理を見事に表現しとるで! ダメ人間には努力など所詮無駄なことや。これでええんや。

プクプク あかんがな! まあ、この小説が、わしの観た範囲では、オタク系サブカルチャーの中で「本当に悪いのは俺だ」という自分探しの涯てのトラウマ直面を最初に正面から描いたんやないかなーと思うんやけど、この時点では、発見した、いうだけで偉大な功績なんよ。で、エヴァがこのテーマを全面展開していったんやけど、あの通りトラウマの重さに耐えきれず発狂・・・で、アニメ界はペンペン草一本生えない状態のまま復興ならず、なんやけど、直接被害の無かったゲーム界がこのテーマをその後、発展させていってる、とわしは考えるんや。

ジャック そうかあ? ええ歳してエロゲームにはまっとる自分を誤魔化すために、そんなこと言うとるんちゃうの?

プクプク そうなんやって! まず、リーフが「ゲームノベル」という、ゲーム性よりも小説性に重点を置いたジャンルを作って、そこでいろいろと実験をやったんやね。

ジャック ハハー、にっかつロマンポルノが、本番シーンさえ入れておけば何やってもオッケーにして、いろんな才能を輩出していったのと一緒やね。

プクプク にっかつと同じかどうかはしらんけど、で、「トゥハート」で、主人公が自分自身の過去のトラウマに直面するという展開が現れるんよ。

ジャック そんな話、あったか? わしは、主人公がインポになって逃げ出す場面で泣いたね。あれこそトラウマやで。ソープで練習しとかんから、ああいうことになるんよ。

プクプク そこじゃなくて、その後やがな! 幼い頃に、あかりちゃんを公園へ放置して泣かせた、いう・・・あかりちゃんを傷つけた自分に苛立って自分で自分の拳を傷つけた時に、その時の記憶が甦るわけよ。抑圧していたトラウマの記憶を思い出した時に、自分が無意識のうちに、その抑圧したトラウマを再現していた、ということを悟るんよ。その瞬間に、主人公の内面の神経症が解放されるという・・・つまり、トラウマに直面して、その記憶を現実として受け入れることが、すなわち、神経症からの解放という治癒行為になるのだ、という話なんよ。トラウマから逃げてますます狂っていたエヴァから、一歩進んでるんよ。

ジャック 神経症って、たかがインポやんけ。童貞やから緊張して立たんかっただけやって。ソープに通えば治りまっせ!

プクプク インポだって立派な病気やがな! それに、インポが重要なんやなくて、過去に自分の幼なじみの女の子を傷つけて、そのために自分も傷ついた、という抑圧されたトラウマの記憶に直面することが治療のために重要なんやがな。

ジャック 素人が迂闊に自己分析やると狂うのは、こういうイヤなものを観てしまった時に混乱してしまいがちやからやね。イヤなもの、観たくないもの、認めたくないものやからこそ、人間はそれを抑圧するわけや。エヴァいうのは自分の中のパンドラの箱を開けてき●がいになった男の崩壊過程を描いてるわけよ。しかし、「トゥハート」って、そんなたいそうな話やったかなあ? わしゃ、ロボットとハメるゲームや、いう印象しかないで。あれこそ人間からの逃避やで! なんぼ鼻汁を噛んでも、おしっこしても、メカはメカやで。

プクプク ああもう、そういう唯物的な見方しかできんから、君は風流がわからんのよ。で、これをさらに全面展開して押し進めていったゲームが、「ワン」なんよ。これは主人公が、過去に妹を喪失するというトラウマからシンジ君的な自己喪失状態におかれていて、現実社会から逃げ出そうとする話やね。その中で、自分と同様に過去のトラウマに縛られている女の子と知り合って、その関係の中で現実感覚を回復する・・・という話なんよ。

ジャック なんや、障害者ばっかり食ってる、障害者マニアのあんちゃんの話、いう印象やなあ、わしは。

プクプク 違うって! 主人公自身が重度のトラウマを抱えている訳やから、つまりこれは対等の関係なんよ。つまり、エヴァでは、シンジ君が、同じトラウマを抱えるアスカに出会うことで、喪失している他者性を回復できる筈やったのに、「俺は悪くない、悪いのは全部女だ!」と発狂してしもたんやけど、ここではそれが成し遂げられとるんよ。だからこそ、アフター・エヴァ的な作品なんよ。

ジャック そういえば「ワン」って、一人の女の子の夢の中の世界、つまり、妄想や、いう裏設定があったな。次の「カノン」も、植物人間の女の子が観ている夢の世界が舞台やろ。「ドラえもん」の最終回の噂みたいな設定やな。これってエヴァと関係あるんかいな。

プクプク 大ありやがな。日アスでも、「エヴァ」の世界は、アスカが観ている夢の世界や、いう結末にしたやん。

ジャック 日アスのパクリか! けしからんな!

プクプク なんでそうなるねん! 最後まで話をきかんかいな。つまりね、ヒゲメガネが「アニメは現実逃避や」と言い出したんは、要するに、創作いうのは所詮は虚構、ウソの世界なんや、ウソの世界に夢中になるいうのは現実逃避という愚かな行為なんや、という思想でしょう。それに対して出てきたのが、創作というものが人類にとって必要不可欠なのは、この現実の世界だけに生きていては、やっぱり辛い、耐えきれないんや、という思想なわけよ。人間は創作、つまり空想の世界というものを使って自分を癒さざるを得ないわけや。もちろん、中には空想中毒みたいになってしもとる依存症の人間もおるんやけど、そういう行為を全部「現実逃避」と断罪してええんやろか? いうことよ。

ジャック うんうん。そうやなあ、現実だけでは生きていけんで、人間は。わしも、もう長い間、ヘルスに行く金が無くて、AVでオナニーしてなんとかしのいどるんよ。もし、わしが「現実の女体でしかヌカんで! もう、妄想のオナニーはおしまいや!」と言い出しオナニー禁止令を発布したら、きっと、性欲が溜まって発狂しとるな! キリストが「人間はパンのみに生くるにあらず」いうたんは、そういう意味やな、きっと。

プクプク そういう話やない! 人間には、正気を保つために空想するという能力が備わっている、いうことよ。その中で、ギリシア文化における「ピグマリオン」の昔から、空想が現実になってくれんかなあ、という欲望いうのも、有り続けるわけやね。

ジャック あるねえ。AVから貞子みたいに加納瑞穂が抜けだしてパイズリしてくれんかなあー、とか。綾波の等身大フィギュアが生綾波に化けてくれんかなあ、とか。そうなったらこの世は法悦境でんな!

プクプク それは置いておいて、とにかく、そういう行為を「現実逃避」と切り捨てる、いうのは、宗教はすべからく阿片や、と言い切るのと一緒で、全く人間精神というものを理解しとらんわけよ。そうやって人間の無意識の部分を全部捨てていったら、どうやるかというと、結局、現実原則に押しつぶされた自我が閉塞して、崩壊してしまうしか道がないんよ。精神の自由いうのは人間が自我を保つために必要なんよ。で、結局、空想いうのは虚しいもんなんやけど、それでもそれを持ちながら生きていかざるをえないんよ。

ジャック オナニーの後は虚しいけど、それでもオナニーをして生きていかざるを得ない。オナニー禁止令を発布するとき●がいになってしまうんや。それが人間ですわ。ということでっか。

プクプク いちいちシモネタに翻訳せんで、ええ! そやから、「ワン」は、全てがあゆちゃんの観ている夢や、というその設定が泣けるわけやがな。これはつまり、そういう空想無しには生きていけない人間精神の儚さ、をファンタジー的に表現しているんよ。その空想が現実になるということは、実際には有り得ないんやけど、有り得ないからこそ、そういう話に感動するわけや。「となりのトトロ」で「夢だけど、夢じゃない!」いうてほたえる場面が泣けるのと一緒やな。

ジャック 夢は夢やないかい! 夢だけど夢じゃない、ってどういう意味じゃい! あいつら、あんな山奥に隠遁しとるから、日本語もわからんガキになってしもたんや。親父がエコ左翼いうのは哀れやな。

プクプク だーっ、もう黙ってえ! しかし、この話は、実はただ単に空想が現実になるというのではなくて、二人の人間の空想が交差する時点で現実が生まれる、という構造なんよ。精神分析的に言えば、個人の抱える私的幻想は「幻想」でしか有り得ないが、他者の持つ私的幻想との接点を持つことができれば、そこに他者との関係性の中で「共同幻想」が生まれるのだ、ということや。現実いうものも、実は他者との間で構築される共同幻想なのだというわけやね。この話の中では、そのきっかけになるのが、お互いがトラウマを抱えているという共通性なわけよ。で、日アスも、そういう論理の帰結として、エヴァの結末をああしたんよ。

ジャック シンジがどびゅびゅーとオナニーしとるだけやないの、そんなたいそうな話なんか?

プクプク 要するに、ヒゲは、エヴァでシンジやアスカ(重度のオタク、つまり、彼自身)がトラウマに直面し、そこから他人と出会って共同幻想=現実に回帰するという作品を作り損なったから、居直って逆ギレしたんよ。しかし、そのテーマは、こうしてゲーム界に受け継がれたわけや。で、「カノン」は、いよいよ自分探しの旅が終局まで行き着いた、という話なんやね。主人公が、過去のトラウマそのものを抑圧して、それ以来記憶障害になってしまっている、と。で、その記憶を捨てた場所である北海道に戻ってきて、自分の過去を発見し、そこで他者と出会って、回復するという・・・しかも、この過去のトラウマというのがもう、辛い辛い。目の前で初恋の女の子が死んだショックで、従妹の女の子を傷つけて逃げ出してしまうという。

ジャック あゆちゃん、生きてたやんか。生死も確かめずに遁走しよったんやな、主人公は。シンジ君みたいなやっちゃな。

プクプク 多分、エヴァって、本来は、シンジが過去の記憶を取り戻していくという話だったわけなんよ。恐らく、幼い綾波レイとシンジとの間に、何かがあった筈なんやけど、結局エヴァはそれを描けずに遁走してしもたんよ。「カノン」は、わしみたいに泣く人間と、「なんやねんこれは! なんで金払ってイヤな思いをせんといかんのじゃい!」と怒る人間とに多分二極分化するゲームやと思うけど、結局これは、エヴァ~「カノン」の流れが表現しようとしてきた、自分探しの涯てのトラウマ発見、というテーマを、受け入れられるか、認めないか、という問題やと思うんよ。つまり、自分自身に何らかのトラウマいうか罪悪感があるかないか、という価値観の問題やね。あると思う人は泣くし、ないと思う人は怒るわけや。

ジャック いちいちゲームしながら、そんなこと考えてもしゃあないやろ。だいたい、この手のゲームはエロCGが少ないがな。最近のエロゲームは、コンシューマー移植ブームのおかげでエロ度が落ちてるで! 気合いいれんかいーっ! だいたいマルチは、完全肉質奴隷やからもっといろいろやってくれる筈やし、メカやからいろいろなエロ機能を装備しとる筈や。

プクプク まあ確かに、「トゥハート」系のゲームって、実際、わざわざ18禁にする必要はないと思いますが、それはそれとして。それで、これからのトレンドは、「カノン」で泣く方向やね! すでにエヴァが時計の針を進めてしもた以上、もう、「ナデシコ」のようにエヴァ以前の「決して自分自身のトラウマに抵触しなかった」オタク世界の価値観を復興しようとしても、元には戻せないと思うんよ。もちろんそういうジャンルも残っていくんやけど、マンガが劇画によって青年化したのと同様、アニメやゲームもエヴァの遺産を消化しながらそうなっていく筈なんよね。つまり、エヴァが途中放棄したテーマを押し進めて終局まで行き着いた「カノン」は、オタク界のエヴァ放射能を浄化するオタク・コスモクリーナーなんよ。まことに有り難いゲームです。君もちょっとは感動せな、あかんで!

ジャック まあ、同じ天使ネタでも、禿げたホームレスのオッサンが俺は天使やと言い張る「ベルリン電波の詩」なんぞより、ロリロリした女の子が天使やっとる「カノン」のほうが日本人にとってはエエ話ですがな。でも怒る人いうのは、やっぱり、●ルツハイマーの子を狐憑きと言い張る主人公のき●がいぶりに腹が立つんとちゃう?

プクプク だから狐なんだってば!

ジャック ちゅうことは、獣姦モノやったんやね。狐やからかわいい女の子に化けとるけど、もし、主人公が飼っていたどうぶつが、「こって牛」とか「黒豚」やったら、大変やったやろうね。

プクプク というと?

ジャック 顔も体格も左門豊作似の「ですたい女」が家に居座るわけよ。むげに出て行けともいえんし、これは地獄やで! ああ~っ、現実ちゅうのは、なんでこんなに辛いんや~っ! わしも幼稚園で従妹の女の子をぶん殴ってケガさせたというトラウマがあるんやけど、その従妹なあ、成長して左門豊作そっくりの「ですたい女」になったんやあ~っ! 畜生、あの時に息の根を止めておけば!!

プクプク わしも左門そっくりの「ですたい男」ですから、そこはノーコメントですたい・・・

ジャック 現実いうのは、そういうもんよ。


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この対談の意図

うぐぅ。僕(本田)は決して「カノン」を馬鹿にしているわけではない。つまりこれは、このゲームに「ハマる人」(プクプク)と、「ハマれない人」(ジャック)との間では、これだけ受け取り方が違うのだということを表現しているつもりなのである。僕自身は、もちろん、プクプク、つまりジャージャーと涙を流して「あうーあうー」と声をあげていたほうである。しかし、さっぱりワカラン、とか、頭がヘンになりそう、という悲鳴をあげる人の気持ちもまあまあわかるのである。

結局、僕のいいたかったことは、この手のトラウマものというものは、観る方のトラウマ度のレベル(無論それだけではなく、世慣れていれば、つまりオトナになればなるほど、一歩引いて観られるものなのだと思うが)によって、主人公に共感できるか、全く理解できないか、に分かれるのだ、ということだ。
例えば、「サイコ」(きちがい)というまんまなタイトルの映画があった。この最初の一作目は、ノーマン・ベイツが、女を殺し捲るというショッカー映画だった。終始一貫して「一般人(被害者)」の視点から描かれているフツーの映画であり、誰もが楽しめる映画であった。
これが「サイコ2」になると、話がノーマン・ベイツの視点から描かれることとなる。ノーマンは、いつ自分が狂うのか、狂って人を殺すのか、という不安に怯えながら、徐々に精神のバランスを崩して、やっぱりアレになってしまう。この「自分が狂う」ことに怯えるノーマンに感情移入する客は多分、だいぶ少なくなる筈である。僕はこの映画をみて「あうあうあう」と悲しくて涙が止まらなくなってしまったが、こういう人間は少数派なのであって、大多数の人は「やっぱりアレだったね」で終わるのだと思うのだ。要するに、アレ(ノーマン)に近い人間だけが感情移入して感動できる映画、それが「サイコ2」だったのである。
その僕も、「サイコ3」にまでいってしまうと、さすがにもう感情移入する余地がなくなった。この映画では主演ノーマン(あんそにー・ぱーきんす)自身が自分で監督を務めており、「狂うんじゃないか」という不安と恐怖などすでにぶっとび、ひたすらノーマンが女装して女を切り刻み続ける様を執拗に描きまくっている。一度もノーマンは正気の世界に戻ってこず、正気に戻ろうという努力もほとんどなされない。というわけで、この映画は僕にとって「そこまでやるか!」とその無茶苦茶さを笑う映画になっており、感動して泣く余地は無かった。
同じ主人公、同じテーマの映画でも、その描かれ方によって、これだけ違うのである。これはつまり、映画そのもののサイコ度(トラウマ度)がどこまでのレベルにあるか、観ている人間がどれほどのサイコ度(トラウマ度)を抱えているか、ということによって、感情移入できるか否かが決定される、ということだろう。
例えば、たいていの人はやっぱり「エヴァ」にはよーついていかんと嫌がるが、僕みたいな人間は大喜びで観る。しかし、さすがの僕も「夏エヴァ」まで狂われてしまうと「いっぺん病院行け!」という感想しか残らない。もちろん、中には「夏エヴァ」を観てジャージャーと感動の涙を流し、ラストシーンを観て「これこそ俺が求めていた映画だ」と大感激する人間もいるのだろうが、そういう人は多分全人口のコンマ何パーセントくらいしかいないと思う。たいていはうんざりするだけだし、僕くらいサイコ度が高くても、あまりのアレぶりに失笑しながらせいぜい監督の精神分析をしてどうにか理性で解釈しようと試みるくらいが関の山だ。
というわけで、「カノン」も、エヴァほどの高水準のアレ性を要求する作品では勿論ないが、ある程度サイコ度(トラウマ度)の高い人間でないと、楽しめないことは言うまでもない。従って、かなりトラウマ度の高い僕本田にとっては、実に素晴らしい話であったことも言うまでもない。しかし、さっぱりついていけん、という人の気持もよくわかるといったところだろうか。自分でネットで書き散らしたトラウマ小説も、「感動しました!」と「きちがいめ!」というふうに読者の意見がまっぷたつに割れるので、だいたいのことは判るわけである。トラウマ度が重くなればなるほど、ついてこれる人間のパーセンテージが減っていく、という法則は実は自分で発見したのだった。(そんなこと常識で考えればすぐ判る筈なのだが・・・やっぱりアレなんでしょうね)ということは昔のロシア人って、みんなトラウマまみれだったんだなあ。

もう一つ、このゲームは「ヘンな擬音語」がやたらに頻発してくるところがいいです。「あうあう」はもうさすがに飽きたけど、「うぐぅ」はナイスでした。あと、みんなやたらと一種類の食べ物(結構しょうもないものばっかり・・・)に花山大吉おから的異常執着を示すのも、なんかソレっぽくてよかったです。うぐぅ。


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以上。
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孤独ではない、寂しくもない。
信じる友と愛する人がこの星の海にいる。
明日の私は今日の私よりも強いと信じて旅を続ける、
血の色に、白い髑髏を染め抜いた紋章は、
骨となっても戦うと、友と愛する人に誓った不滅の旗印。

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回复:(转)关于KANON的对谈

J文小白飘过··············
地球は危険だ、火星に帰れ
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回复:(转)关于KANON的对谈

一個不會日文的小子飄過………………
給翻譯一下好不好……
永远忠于kanon!
http://mycgshop.cool.ne.jp/cg/oka/cg1/kanon/mk026.jpg
在下最爱ayu了
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