「はいはい、新生奉仕部のミッション第二号~一緒にこの推理ゲームを遊びましょう~」と、天下の妹こと比企谷小町がそう切り出すと、
「まあ、ミッション第一号は難航中ですけど、ねえ、先輩」相変わらずのあざとい声で痛いところを突いてくる一色いろは。
「あはは、ええと、ゆきのん、いいかな・・・」
「そ、そうですね、息抜きにはいいかもしれません・・・」
由比ヶ浜に弱い雪ノ下は戸惑いながらも、案の定、受け入れた。
「えへへ、ありがとう」
あの、だれかわたしの意見も聞いてくれないかしら!?と、内心に文句言いつつも、ルールを読み始めた俺の社畜度はだんだん上がっているな、働きたくねえけど・・・
雪ノ下:「今回のルール、殺し屋側が明らかに優勢ですね、修正するように、ゲーム主催者にメール送りましょうか?」
八幡:「いや、ゲームが始まった以上、途中でルール修正はしないだろう。まあ、楽勝でいいじゃねえ」
一色:「先輩はそれでいいかもしれないけど・・・お米さん、どうします?」
小町:「むむう、小町的にもちょっと難易度上げったほうが、三人の関係がすすみ・・・じゃなくて、よりゲームを楽しめると思います!」
由比ヶ浜:「ええと、み、みんなについていけないよ、何かあたし手伝えることあるかな」
八幡:「由比ヶ浜の場合、何もしないのが一番助か・・・いててて」
雪ノ下:「では、由比ヶ浜さん、今夜のkillコマンド、お願いできないかしら、その参加者リストから一人選べばいいです。」
由比ヶ浜:「それならあたしもできるかも、任せて!」
一色:「あ、雪乃先輩、生徒会のほうで少し相談があります、これから大丈夫?そうそう、先輩も一緒に来てください」
雪ノ下&八幡:「え?」「は?」
小町:「そか、じゃー結衣さんのフォローは小町が担当しまーす、ささ、ふたりは安心していってください」
翌日
「うわー、ごめんなさいゆきのん、あれは参加者リストではなく、GMリストだった~」
「いいえ、裏と表に違うリストがあるの確認しなかった私にも責任ありますから・・・」
しょんぼりしていた由比ヶ浜、雪ノ下は一生懸命慰めている。
どういうこと?と俺が小町と一色に視線で問うと、
「ちょっと、じろじろ見ないでよね、え、ま、まさか、私のことすきですか?いやいや、雪乃先輩の前ですよ、浮気だとしても、タイミングとか・・・」
「はいはい、そんな話じゃない」
「まあまあ、結衣さんのドジった分を二人でカバーしていく展開は小町的にポイント高いというか、これぐらいの劣勢、雪乃さんなら挽回できると思いますし、それとも、少し難易度が高い?」
「あのな・・・」
「いいえ、ちょうどいいハンディ、といったところかしら」
まあ、そうなるよな・・・
ちなみに、昨日のkillコマンドは
「kill GM千早」
boluobread 最后编辑于 2020-01-28 22:58:44
優しさには いつも感謝してる だから強くなりたい(I'm on the way) 進むために敵も味方も歓迎じゃん
——《again》 YUI