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zerglings - 2006/12/12 8:59:00
..........在草月看到了某人的转帖
..........想想某人暑假里的...http://nw.keyfc.net/bbs/index.php?showtopic=262
如果自己可以在努力一点的话...OTL

以下是搬文:(其实作为日文白痴的我也看不懂)

2ちゃんねる上翻到的……火星文
笑至锤桌啊啊啊~整理分享下
可惜情节只到战过教授,而且个别地方改得硬了点,不过某几句经典台词再现得很棒!
P.S.此文可能需要月键双修才看得懂哦~


「うぐぅ」
気がつくと病院のベットにいた。
長い間眠っていたせいか気分が悪い。こんな日はたいやきでも食べてゆっくりしてよう。
ところでこの黒い線は…、
と、そんなことを考えているうちに、
「あゆ、回復おめでとう」
祐一くんとお友達がお見舞いにきてくれたみたいだ。
「ほらよ、あゆの大好物のたいやき」
「ありがとふ。ふふひひふん(祐一くん)」
「あ、あゆ。食べるか話すかどっちかにしてくれ…」
………、……、…、
ところで、何か忘れている気がする…。
そうだ、さっきから気になることがあったんだ。
「祐一くん、ひとつ、ボクと一緒に考えてくれないかな?」
「たいやきのおかわりの話ならお断りだ」
「うぐぅ、それも思ったけど違うよ。
  どうして、こんなに病院中、ラクガキだらけなのかな?って」
「ハッ?そんなものどこにもないぞ?」
「えぇ!?ホラこことか、アレ?」
指で黒い線を押してみると、線は沈んだ。
「何コレ?面白~い」
もっと細いものなら線の奥まで届きそうだ。試しに近くにあったハサミでなぞってみよう。
………、……、…、
「ひゃあぁぁ!?」
なんとなぞったところでベットが真っ二つになってしまった!


――それから、二週間。
祐一君はあれ以来病室を訪ねてこなくなった。
ボクは胸に大きな穴が開いてしまったように感じるようになり、(実際のところ、事故で胸に傷痕はあったのだけれど)
度々病室を抜け出しては病院の裏にある草原で空を眺めるようになった。
ずっと寝たきりだったせいで体中がぎしぎし言ったけど、気にしない。
空はずっと遠くて、青くて――。
ここに居る間だけは、胸の穴のことを忘れられた。

身寄りの無いボクは、母親の親友だったという水瀬さんの家に引き取られることになった。
壊れてしまった世界。壊れてしまったボク。
その日は、草原に寝転がっていても胸の穴のことがずっと頭から離れなかった。
――もう、いいのかな。
視線を下げ、胸の穴を見つめる。
そこは冗談みたいなラクガキだらけの世界。
本当に、冗談みたいだ。

ボクは知っている。
これを押せば。これをなぞれば。
きっとボクは、壊れる。
やせ細って木乃伊みたいになった指を、そっと胸にあてる。
そして、力を、込め――

「そんなところで寝転がってると、蹴飛ばされるわよ?」
見上げた先には、長髪の女の人が、ひとり。
「…だれに?」
さも当然、という風に女の人は言った。
「決まってるじゃない。私によ」

その日、運命に出会う。 


「まっ、いつものウチやったら自慢のバイクで引き殺してたとこやな」
「うぐぅ、おばさん、コワイ」
「ホンマ引き殺したろか…。まっ、病人みたいやし大目に見たるか。
  ウチは晴子いうねん、アンタは?」
「ボクは水瀬あゆ!」
「水瀬?奇遇やなぁ。ウチの魔法使い仲間にも水瀬っておるん」
「エェ!?おばさん、魔法使いなの!?」
「晴??子??さ??ん」
「うぐぅ、ごめんなさい」
「とにかくウチは魔法使いや。ウチに不可能はないでぇ」
「じゃあじゃあ、この黒いラクガキみたいなものも見えなくするコトできる?」

晴子さんからもらった眼鏡をかけると不思議と黒い線は見えなくなった。
そのあとは晴子さんとたくさんおしゃべりを楽しんだ。
そんな中、一瞬だけ晴子さんの雰囲気が変わったときがあった気がする。

『ところで晴子さんは何で旅をしているの?』
『そやなぁ、失なった大切な娘を取り戻す研究の……、
  なんつって、今のは冗談や。ホンマはぶらり温泉巡りの旅や~。』

何だかよくわからないけど、とても悲しいのを隠すような。
しかし、別れてしまった今となっては気にしてもしょうがない。

それより、明日からはいよいよ、水瀬の家に戻れるんだ!


奇妙な雰囲気を纏った女の人との出会い。
後から考えてみればその時から、ボクの人生は狂いはじめたのかもしれない。

――違うか。
元から、狂ってた。
あの日の事故。灰色の空を見上げるボク。
虚ろな瞳で立ちすくむ男の子。

その、眼を、やめろ。
ボクは、彼の顔に手を伸ばす。
憎たらしい瞳に、ツメを立てる。
闇が流れ出てくる。
ボクはその闇に沈みながら、灰色の空を睨む。
夢はいつも、そこで醒める。

階下から、水瀬さんの呼ぶ声が聞こえる。
ボクは枕元に置いてある眼鏡を手に取り、かける。
世界はその真の姿を隠した。
全く反吐が出る。世界はこんなにも、死に満ちているというのに。
それは隠されてしまっているのだから。

再び、階下から声。
無気力にその声に答え、身を起こした。
――今日も、なんでもない一日が、はじまる。 


水瀬家のみんなで食事をとる。
今まで病院の食事ばかりだったボクにとって、水瀬家の食事はとても暖かく感じられた。

食後、名雪さんは朝練らしくボクよりずっと早く、祐一くんは宿題が終わってないらしくずっと遅く出ることになった。
そういえば、玄関を出ようとしたときに、秋子さんから渡されたモノがあったっけ。
登校中の今のうちに確認してみると、「月宮」と書かれたナイフのようだ。
秋子さん、今日は調理実習はないよ…。
しかし、何て読むのだろう?ゲッグー?
と、そんなこんな考えているうちに、学校に到着した。

何ヶ月か振りの学校が始まる…。 


「それでね、お母さん。今日は学校で…」
うるさい。
「お、今日の名雪は目が覚めてるじゃないか」
だまれ。
「あら、あゆちゃん。口の横にご飯粒がついてるわよ」
さわるな。

ミナセナユキ。
あの事故以来、キミは何度ボクを訪ねてきた?
わたし達、友達だよね。
嘘吐き。

ミナセアキコ。
ボクは知ってる。
月宮家の財産。あの裏山の土地。
今は全部、貴方のものなんだってね。

アイザワユウイチ。
その下賎な笑い。
―――口を縫い付けてやる。
その他人を見下した瞳。
―――そっくりくり抜いてゲロを流し込んでやる。
その人を馬鹿にした言動。
―――一度その腐った脳味噌を解体してやろうか。

アキコサンから貰ったナイフを懐に忍ばせ、学校への道をボクは一人歩き出した。


「あゆさん、お久しぶりですっ!退院記念にヒトデをプレゼントしちゃいます!」
「今日のお昼に外でアイスでもいかがでしょうか?」
席に着くと早速、友達の伊吹風子ちゃんと美坂栞ちゃんが話かけてくれた。
「そういえば知っていますか?この街で起きている連続殺人事件のコト…」
「エェ!?知らなかったよ!最近退院の荷物整理とかで忙しかったから」
「何やら殺されちゃった人達はみんな、体中の血液がなくなってるらしいですよ!お昼のワイドショーでは『現代の吸血鬼』の話で持ちきりなんです」
「風子の楽しみにしていた番組も特番で潰されてしまいました!いい迷惑です!」
そんなこんな話をしていると授業開始のチャイムが鳴った。

そして久しぶりの授業だ。1限目の授業内容は世界史。担当は、たったひとつの誤字でテストを中止にしたことがあることで有名な、橘敬介先生である。
とても眠くなる授業を、ぼ~っと聞いていると、案の定、当てられた。
「じゃあ水瀬、これを答えてみろ」
「はい、えぇと、うぐぅ、その…、まず……」
眠気のせいか、はたまた病み上がりのせいか、ボクは倒れそうになった。
「ん?まだ体が悪いのかい?事故のことは担任の先生からも聞いている。きつかったら早退していいからな」

せっかくの学校だが体が変なので、お言葉に甘えて今日はもう帰ることにしよう。 


下らない。
過去を顧みることで得られるものなど、雀の涙もいいところだ。
――だからといって、未来に、なにがあるわけでもないのだけれど。

几帳面を絵に描いて顔に貼り付けたような能無しの授業など、真面目に聞いてられなかった。
病み上がりなのをいいことに早退した。“ご学友”が、私心配してます、といった表情でこちらを見ていた。
白痴顔をこっちに向けるな。
下らない。

昼前だと言うのに街は人で溢れかえっていた。
馬鹿みたいに声を張り上げるガキ。
下らないことで口論する男女。
ゴミタメに群がるゴミタメ。
何一つ、生み出さないくせに口ばかり達者なゲロども。
下らない。

オマエラナンテ、イッシュンデ、カイタイデキル。
ポケット越しに感じる硬い感触が、ボクの心を侵食していく。
眼鏡をずらせば。眼鏡を外せば。
あとはもう自動で全部やってくれる。
そんな気にさえなった。
―――本当に、下らない。

本当は、そんなこと、できはしないんでしょ?
――うるさい。
だってボクは、皆大好きなんだよ。
――だまれ。
秋子さんも、名雪さんも、栞ちゃんも、風子ちゃんも……祐一くんだっ
だまれ黙れだまれダマレダマレ!!!!!
だったら今直ぐ証明してやる!誰でもいい!バラバラにしてやる解体してやる血の海でのたうちまわらせてやる!!!
ほらそいつがいいあいつがいいどいつだっていっしょだだってみんなごみだげろだいらないやつらなんだぼくはえものをみつけこっそりあとをつけるのだった 


帰り道、何だか頭がもやもやする。自分の中にもう一人の知らない自分がいるような…。
って、こんなこと考えるなんてマンガの読み過ぎだね、きっと。
真っ直ぐ帰って秋子さんのお手伝いをしようっと。

秋子さんの手伝いの内容を考えながら歩いていると、一人の金髪の女性と擦れ違った。
擦れ違い際、ボクは急に胸が苦しくなってその場に座りこむ。
そして、その瞬間からコトが終わるまで、もう一人の自分に操られたかのように行動していた。

その金髪の女性を気付かれないように追い掛けて追い掛けて。
「月宮」と書かれたナイフをそっと取り出す。
晴子さんからもらった大切な眼鏡を外す。
ここは人気のない公園。
やるならいま。何を?殺るなら今!

コトが済んだ瞬間、金髪の女性は17つの肉片に変わり、ボクは元の怖がりの自分に戻り、生の死体を認識した同時に気絶してしまった。

10
「……おい、あゆ。さっきからどうしたんだ?」
―――気付けば、そこは。
「あゆちゃん、今日は学校早退したんだって?大丈夫だった?」
同情と憐れみと優越感が支配する何時もの日常。吐き気がする程に、平和だった。
赤と朱に染まったあの世界とここは、本当に繋がっているんだろうか?

大丈夫だよ、と曖昧に言葉を濁し、部屋へと退散を決め込む。
豚の作った食事を豚に混ざって食べることを、これ以上強制しないで欲しい。

扉を開ける。部屋に入る。扉を閉める。
電気もつけず、ベッドに転がる。
日中のことを思い出そうとしたが、よく思い出せなかった。
記憶にあるのは狂いそうな程に美しい、赤と金のコントラスト。
ポケットからナイフを取り出してみる。
血も、衣服も、皮も肉も髪の毛すら付着していない。
――結局のところ、あれは一体何だったのだろう。
思考を回転させるより早く、精神は深い眠りの闇に落ちていった。

翌日。
人気も疎らな交差点。学校までの距離は200メートル。
月宮あゆはそこで、再会と邂逅を同時に果たすこととなった。

「にはは」

その出会いは、突然。
だけどきっと、必然。

11
ボクは逃げた。
何で?何でボクは逃げてるの?
何故って、夢であったと思っていた出来事が、実は現実だったって思ったから。
でも、現実だったらあの娘は何で生きてるの?
どこまでが夢でどこまでが現か。わからない…。

「ハァハァ…」
たいやきで培ったボクの速さには付いては
来れまい。
振りきり、成功。学校、遅刻だけど到着。
自分の席に着いて、一安心して、そして気付いた、お気に入りの羽根付きカバンがない…。
どうやら走っている間に落としたようだ。
うぐぅ…、最低の午前であった。

お昼休み――
「あゆさん、食べないんですか?アイス、溶けてしまいますよ」
「うん、今日は食欲がないみたい」
「まだムリしちゃダメですよ!風子がヒトデパワーを分けてあげます!」
そんな会話をしていると、見知らぬ先輩が声をかけてきた。
「よければご一緒してもいいですか?」
「何言ってるんですか、先輩なら大歓迎ですよ!」
アレ?2人ともこの先輩と仲良く話してる。ボクが入院している間にお友達になったのかな?
「あゆちゃんはどこかリクエストありますか?」
「え?どうして先輩、ボクの名前知ってるの?」
「ヒドいです!あゆちゃん!どうせ私はこのグループのお荷物ですよぉ~!」
「うぐぅ、待って下さい、渚先輩!」
そうだった、古河渚先輩だった。どうして
忘れていたのだろう…。

とにかく、今日、今までは踏んだり蹴ったりの一日であった。
さて、心を新たにしてカバンを探しに行こう。
ボクは学校をあとにした。

12
最悪だ。最悪だ。
何時から最悪だ。
昨日、の午後からか。水瀬家に来た時からか。
――あの、女に、出会った時からか。

鞄を置き忘れた?
我ながら間抜け極まりないと思う。そこまで動転していたのだろうか。
あの事故以来、何事も冷静にこなしてきたと思っていた。
落とし穴なんて、何処にでもあるって、そう言っているのか?

…それもそうか。
自嘲する。
世界はこんなにもツギハギだらけ。
落とし穴だらけじゃないか。
そう考えたら少し冷静になれた。

落とした場所なら大体見当はつく。
どうせ、あの場所だ。
気味が悪い程無垢な笑顔を思い出してしまい、少しふらつく。
――これも、いい機会かもしれない。
狂ったのが世界か。自分か。
それを確かめるには。

ボクはポケットに手を突っ込み、金属の冷たい感触に暫し酔う。
よし、行こう。
昨日と同じ朱に染まる町の。
昨日とは違う、場所へ。 

13
「うぐぅ」
自分が今朝走り回ったであろう場所を隈無く探して見たが、一向に見つからない…。
日が暮れたし一回公園で休もう。
そういえばこんな探し物をしたのは、あの冬の日以来である。

公園のベンチに腰掛け、物想いにふけっていると、誰かから話し掛けられた。
「探し物ですか?」
「うん」
「もしかしてコレですか?」
顔を上げると、例の金髪の娘が立っていた。
どうやら今日のボクは変みたいだ。
「付いて来て」
ボクは人目の着かないところまで移動することにした…。

「あ、あの、どこまで行く気ですか?」
「人に会いそうもないところまで…。」
「何でですか?」
「一人で何もないところに話し掛けてたら気持ち悪いでしょ?
  で?幻覚がボクに何の用?」
「が、がお。人のこと殺しておいてひどい言い様…」
「…ち、違う…」
「違くなんかないよ。すっごく痛くて、ミスズちん、ぴんちっ、って感じだったけど、頑張って生き返ったんだから」
「い、生き返る人間なんて聞いたコトないよ!」
「だって、私、正確に言うと、もう、人間じゃないから」
「え?」
「私は翼人。翼を持つ人だよ」
訳がわからない。ボクはただ彼女の言うことを聞くことしかできなかった。 

14
今日はつくづく厄日だ、なんて、呑気な考えしか浮かばなかった。
目の前にいる女が、昨日×した女だって?
でも生き返って、今目の前にいるって?
どうしてボクのバッグを持ってる?
どうしてボクに会いに来た?
どうしてボクを、そんな眼で見る?
大体おかしいじゃないか。
だってあれは幻。そうさ。赤も朱も金も、全部幻の筈じゃないか!!
でなきゃ駄目だ。でなきゃボクは人を――×したってことに、なる。

「それでね、私にもちょっと事情あって…」

―――あれ?
でもボクは、思ってた筈だ。
誰だって直ぐにカイタイできる。煩イ豚ハ一瞬デ挽キ肉ニシテヤル。
だったらナニを否定する必要がある?ボクは見事この女をカイタイした。幻なんかじゃなかった。
それで何処が間違ってる?
ああ、でもボクは本当はそんなこと、考えて、なかった、んじゃあ、ないの?

「これも、何かの縁だと思う。だから、手伝って欲しいな」
混乱するボクをよそに、女はひとりで話を進める。
そして、まるで友達を誘うかのように、こう告げた。

「―――を、殺すのを」 

15
「カーカー」
カラスが鳴いている。そろそろ日が沈む頃合いか。
よし、ここはコレを機に…、
「リュック見つけてくれてありがとね。カラスが鳴くから帰りましょ~」
「あっ。もう見つかっちゃった」
「へっ?」
意味不明な答えが返ってきて、ボクは思わず素頓狂な声を上げてしまった。
「見つかっちゃったって誰に?」
「ぷぎゅる。ぷぎゅる」
真っ黒いウサギさん、にしては少し大き目の動物がコチラを見ている。
「あっ、来るよ」
と、金髪の娘はドンッ、とボクを押した。

数瞬のコトでよくわからなかったが、ウサギさんがボクのいたところに体当たりして、ボクがいたところのドラム缶がぺちゃんこになった。
そしてウサギさんは壁に貼りつき、そこからボクに一直線に飛び掛かってきた。
そこを金髪の娘が仕留めてウサギさんは動かなくなった…。

「にはは、ミスズちんの勝利、ぶいっ」
ぶいっ、ではない。
「もうここらは危ないから行こう」
「行こうってどこに?」
「ん~~…、私の隠れ家!」
「でも、ボクはお腹ペコペコでお家帰りたいよ」
「ウチに来ればご馳走するよ、たいやき一緒に食べよ」
キュピーンと音が出る程目輝かせ、ボクはこの娘に付いて行くことにした。
これではどこかの旅人さんである。

「私はミスズェイド。呼びにくいからミスズって呼んで欲しい」
「ボクは水瀬あゆ、たいやき大好き女子高生だよ!」 

16
夜の帳が下りた町を、女の後について歩く。
その後姿は笑える程に無防備。
だというのに、ボクは膝の震えが止まらなかった。
認めよう。まだ、ボクは何処かでこれが冗談だと、夢だと思っていた。

あの、力を見るまでは。
奇妙な生物の力。
――そして、この、バケモノのチカラ。
きっと今この瞬間にだって。
こいつにはできるんだ。ボクを、それこそ呼吸するみたいに、肉塊に変えてしまえるのだ。

どうやら女の根城に着いたらしい。
そこは在り来たりな高級マンション。
この女をカケラほども信用はしてはいなかったが、今更水瀬家に帰る気にもならなかった。
元よりあそこは自分の居場所ではない。
顔は笑っていても、心の底などこの闇よりも深いに違いないのだ。
ボクは黙ってマンションに入った。

階段を昇る間、これからのこと、そしてこれまでのことを整理しようとして、止めた。
腑に落ちない点など、挙げればキリは無かった。
この女、さっきボクに、たいやきを一緒に食べようと言った。
ボクは一言もたいやきが好物だ、などとこいつの前で口にしたことなど、ない。
この女が持つ異質なチカラ、それは単純な力だけではない、ということだ。
ひょっとしたら今この瞬間だって、ボクの心を読んでいるのかもしれない。

―ハ、いいさ。
読みたければ読めばいい。唖然とすればいい。
ボクの心が、どれだけ狂っているのか、知ればいい。 

17
たいやきを頂いてハッと我に返る。
知らない人に付いて来てしまった~。
あれだけ秋子さんから言われてたのに~。
そんな気持ちが顔に出たのか、ミスズが心配そうに声をかける。
「んと、どうしたのかな?」
「いや、別に」
さすがにたいやき頂いて、ハイサヨナラはできないだろう。

そういえばココに来てからミスズは何も食べていない。
これは不思議である。
「ところでミスズは食べないの?」
「私に普通の食事はあまり意味がないから…」
そうだ、ミスズは詳しくはわからないけど、翼人というモノだった。
「じゃあ何を食べてるの?」
「うんと、食べなくても大丈夫なんだけど、最近口にするのはコレだけかな」
ドスッ、と怪しげな音と共に机に置かれたのは高密度そうな紙パックであった。
「どろり濃厚フルーツミックス味、私のオリジナルだよ!」
人のこと言えないが世の中は不思議でいっぱいである。

18
勧められるままに、その奇妙な物体を手にとってしまった。
気付かぬうちにボクは、この女の術中にはまってしまっているのだろうか?
口をつけてみるが、全く中身が出てくる気配がない。
どうやらこの女は心の底から人を馬鹿にしているらしい。
床に叩きつけ、踏みにじった。
――本当、鬱陶しい。

床を拭きながら、女――ミスズは語る。
曰く、翼人は“殺せない”。
言われてみれば確かにそうだ。
ボクの記憶が確かならば、昨日あれほど完膚無きまでに“殺した”筈だ。
そう告げると、女は軽く首を振り、違うと答えた。

翼人はその存在自体がこの星の生命と直結しているだの、自分はその中でも特に高位の存在だの、
寝言を並べ立てて説明するところによると、どうやらこの女を“殺せた”のは、ボクが持つこの眼のせいらしい。
その気さえあれば、君は神さまだって殺せる、と女は言う。

そりゃあいい。
神さまなんて、どうせ碌なヤツじゃない。
ミナセアキコとミナセナユキとアイザワユウイチを足して濁らせてもまだ足りないくらいだろう。
もし今度町を歩いてるのを見かけたら、バラバラにしてやる、と言うと、ナニが可笑しいのかミスズは白痴のように笑った。

19
「それじゃあそろそろ作戦会議タイム~」
「何の?」
「えっ、だから今夜闘う敵との…」
「敵って?」
「あゆさん、路地裏にいたときの話覚えてる?」
「えと、たいやきのとこだけ」
「そんな、約束覚えてないの…?」
「どんな?」
「私と一緒に、今夜、ネロ·カノス闘ってくれるって」
「な、なんだってー!?(AAry
「私を殺した責任、とってくれるって約束したのに」
どうやらボクは目の前のたいやきに釣られてとんでもない約束をしてしまったらしい。
しかし、考えてみれば自分の撒いたタネである。
ミスズはボクにこんなによくしてくれているのに、ボクはミスズを…。
そうだ、ボクは自分が犯した罪を軽く見すぎていた!
「ミスズ何だかよくわからないけど約束は破らない。ボクにできるコトなら手伝うよ
  そして謝らせて。水瀬あゆは君を殺した。ボクは何よりそのコトを最初に謝らなければならなかったのに…」
「にはは、殺した相手に謝るなんて、変な殺し屋さん」
「うぐぅ!ボクは殺し屋さんじゃないよ!
  それにミスズだって変だよ!普通、自分を殺した相手なんかに協力を求めるなんてさ!」
「私を殺せたからこそ頼みたいんだよ」

そしてボクたちは、必勝!ネロ·カノス撃破マスター会議、を始めたのであった。 

20
ボクはミスズと、もう何時間共に過ごしたのだろう。
不思議な感覚だった。
普段ならば、直ぐに感じる嫌悪感も、吐き気も無い。
いい意味で純真、ストレートに表現するのなら、馬鹿なのだろう、このミスズという女は。
そうでなければ、不意打ちとはいえ一度殺された相手にこうも心を開きはしないだろう。
――まあ。
それだって、ミスズが怪しげな術を使った結果なのかもしれないけれど。
いいさ。
久しぶりにあの頃の――幼かった頃の気持ちで過ごせたのだから。

――あれ、どうして、だろう。
その感覚は覚えているのに、具体的なコトは何も覚えていない、なんて。
思い出せるのは、暖かな気持ち。
そして、あの――ユウイチクンの、うつろな、メ。

忘れよう。忘れてしまえ。
「…ってことで、どうかな。ミスズちん、凄い」
ニハハ、と。
癇に障る笑い声で我に返った。
作戦会議、と言ってもボクは相手のことなんて全く知らない。
実際のところは、ミスズの指示を仰いでボクが切り込む、その確認作業みたいなものだ。

不思議と恐怖感は無かった。
最上級の恐怖など、きっとずっと昔に経験したから。
だから、寧ろ。
ボクは―――興奮、していた。 

21
まず、ミスズが先に出る。
そのあと、ボクはその30分後にミスズの隠れ家を出発する。
場所はボクとミスズが初めて出会った公園。
ミスズはベンチに。
ボクは茂みに。
ここまでは作戦通り。あとは敵が現れる待つのみだ。

ところで敵はどんな奴なんだろうか?
しまった、肝心なところを聞き逃がした。
さっきの作戦会議といい、自分の世界にトリップするなんてまるで風子ちゃんみたいだ。

辺りの空気が変わった。
ボクは眼鏡を外した。
ふと、ミスズを見ると彼女の前に一人の少女が立っている。

「お待たせだよ~、翼人の末裔さん」
「にはは、私も今来たとこだよ、ネロ·カノス。それとも霧島佳乃と言った方がいいのかな?」
な、なんか想像してたのと違って拍子抜けだ。
ミスズはミスズで楽しそうに会話してるし…。
けれど、殺るなら今だろう。
敵はミスズしか見ていない。
ボクはナイフを取り出し、ネロ·カノスへ走り出した! 

22
「あっれぇ~? ミスズちん、なんだかヘンなの飼ってるんだね!でも…」
眼前に迫るのは、絶望。確実な、死。
「躾が、なってないよ?」

黒いケダマが、嘘みたいなスピードで突っこんできた。
不意打ちも何もあったもんじゃない。

浮かれてた浮かれてた浮かれてた!!
ミスズを×せたからって浮かれてた!!!
もっとよく考えればよかった。ミスズからして、死んでも生き返るバケモノじゃないか!!
ボクが普通じゃないのはこの眼だけだ!あとはただの人間じゃないか!!!
やりあえる筈ない勝てる筈ない!!

昏くなっていく、セカイ。
重くなっていく、カラダ。
血溜りでのたうつのは、結局――。

「あっけないの~っ! もう、壊れちゃった」
痛みなんてない。
でも、ボクはもう、死んだ。

―――――――死んだ?

誰が?ボクが?
冗談、じゃない。
冗談じゃない、冗談じゃない冗談じゃない!!
ボクは、“もう死んでいる”んだ。
二度死ぬなんて、有得ない――!! 

23
「あゆさん!」
ミスズの叫び声も夢心地だ。
周りの毛玉達にボクはゆっくり侵蝕されている。
栞ちゃんが言ってた、奇跡って起きないから奇跡って言うんです、ってホントだなと感じた。

向こうでミスズとネロ·カノスが闘っているようだ。
「わー!わー!セミ怖い!」
どうやらミスズの方がピンチのようだ。

ここでボクの意識は途切れた。
しかし体は動いている。
誰だろう?ボクを動かしているのは?
次の瞬間、ボクを喰らってた毛玉達は吹っ飛ばされた。ボクの意思とは関係なく動く体によって。 

24
そうだ。
そうだ。
そうだ。
ボクが――普通の人間?眼だけが異常?
真逆。
眼だけ壊れるなんて器用な真似ができるもんか。
ボクはもう、とうの昔に壊れてる。
そう、翼人だって、コロシタ。

思考する間も腕を振るう。脚を動かす。
一ミリでも動いてさえいれば、生存の可能性は上がり危険のリスクは下がるボクは生き残れる生き残って狩りを続けられる――!!
ケダマの“線”をなぞり、ケダマを殺害、両断、分割、破棄。
驚愕に歪むネロの顔が可笑しくてたまらない。
ペットの躾がなってないのは――キミのほう、だったね。

次々繰り出されるケダマ、ケダマ、ウサギ、ケダマ、シカ、シカ、シカ、クマ、ケダマ、ケダマ、ウサギ、クマ、クマ、クマ――!!
遅すぎて欠伸が出る。遅すぎて眠くなってくる。遅すぎて――。

「嘘…! こんなことって…!」
「にはは、どっちを見てるのかな。佳乃りん?」
公園の端まで吹き飛ぶネロ。獣達の残骸に埋もれる。
形勢は逆転。されどまだネロの闘志消えず。
警告スル警告スル警戒セヨ警戒セヨ警戒セヨ… 

25
「はぁ、久々の外だ、もっとゆっくりしてこ」
ボクの口で、そう、誰かが告げる。
「おい、娘。今度は貴様自身でかかって来い。獣じゃ相手にならんよぉ」
トゲトゲしい口調といつもの語尾がなんともミスマッチである…。
「もう、知らないよ…?私、バンダナ、外しちゃうよ…?」
ネロ·カノスも、会話に答えているのだか、一人言を呟いているのだかわからない。
ミスズは相変わらず、にはは、と、スキを伺っているようだ…。
何ともアブノーマルな3人が集まったものである。

「そうだな、何かあるなら出しておくがいい、と思うよ。結果は同じだけどね」
おぉ、いつものボクなら思いつかないセリフだ。今度、祐一くんにイジメられたときに使ってみよう。

「お姉ちゃん、バンダナ、外しちゃうね」
ネロ·カノスの腕に巻かれていた黄色いバンダナが宙を舞い、ボクたちのいた公園は黄金の麦畑に変わっていく。
「あはははー!羽根の力と魔力開放したかのりんは世界一強いんだからー!君たちをかのりんのホンキの敗者さん1·2号に任命する!」

やれやれと溜め息をつき構えるボク。
「月宮あゆ、いざ参る」
聞き覚えのある名前を発し、敵前へと向かった。 

26
反吐が出る。
今日まで、何度そう思っただろう。
だけど本当に――反吐が、出る。
煽るだけ煽っておいて、欠片も役に立たないミスズに。
手品紛いの芸当しかできない、ネロに。
自らの本当の在り方にさえ気付かない、ミナセ   アユに。

麦畑を踏み締め、正面からネロの“死”を凝視る。
見える。視える。哀れな道化師の、死が――!

麦が舞う。黄金の麦が舞う。
その一つ一つが意志を持ち、ボクに迫る。
わざわざ“視る”必要すらない。無造作に腕を振るう。それだけで黄金は闇に溶けた。
本当、つまらない。
この――三下。

「ひっ…!」
ネロのカラダから湧き出す無数のケモノ。放つと同時にこちらに向かってくる道化師。遅い。遅すぎる。
人だと、舐めた?消されるなど、微塵も考えなかった?ボクを、障害だなんて認識すらしなかった?
……なんて、無様―――。

――まあ、いい。
その。恐怖に怯えた顔。理不尽に生命を踏みにじられる驚愕。足元の蟻に喉を食い破られる程の意外性。
ボクの乾きを、少しは、癒してくれた、ようだからね。

一閃。
―――極彩と散れ、道化。 

27
「トドメだ!剛·腕·爆·砕、ブロうぐぅ~ファント~ム!!!」
意味不明な叫びと共にネロ??カノスの存在を、世界を破壊する。
ネロ??カノスは文字通り跡形もなくなり、光る羽根だけが残っていた。

今日は本当にたくさんのコトがあった。
昨日殺してしまった相手との出会い。
わけわからない黒いウサギに襲われる。
化け物対化け物に加勢するという無茶な約束。
ミスズオリジナルどろり濃厚フルーツミックス味。
地球外生命体と思われる毛玉。
そして、化け物並の強さを誇るらしいミスズが倒せなかった化け物を倒してしまった化け物以上のボクの知らないボク。
そして、ふと気が付く本来のボク。
体が寒い。今日はもう寝よう。おやすみなさい。

「えいっ!」
「うぐぅ!」
「このまま寝ると起きれなくなっちゃうよ。ミスズちん、親切、ぶいっ!」
「………」
「えいっ!えいっ!!」
「うぐぅ~~~」
「本当に死んじゃうよ!」
「そんなにチョップされたら死因が変わるだけだよぉ」
「せめて傷だけでも治癒しないと!」
「そんなのできるわけないじゃないかぁ、ボクは普通の人間だよ!」
「じゃあ私がやっとくね。ミスズちん、やっぱり親切~」
その声を聞いてから数秒後、ボクの目の前は真っ暗になった。 

28
何処をどう歩いたのかさえ、記憶に無い。
次にボクが意識を取り戻したのは、吐瀉物の臭いがする、水瀬家のいつもの自室。

身を起こし、自分の姿を確認して―――吐き気がした。

ラクガキだらけの、からだ。
馬鹿な、馬鹿な、バカな!!
だってボクは今、眼鏡を――!

顔をまさぐる。
…かけて、いる。
改めて身体を見るが、そこにはボロボロになった一張羅を纏った貧相な身体があるだけ。
気の、せいか。思わず安堵の息が零れた。

真っ暗な部屋で、時計の音だけをBGMに、今日のことを振り返ってみる。
途端、ガクガクと脚が震え脂汗が噴出してきた。

なんだってんだ、一体。
ボクは、あのバケモノを、コロシタ。
それは小躍りする位嬉しいことじゃないのか。相手は人外。世間様に後ろ指指されることなくボクは乾きを潤せたんだ。
収まれ、鼓動。鎮まれ、身体。

階下から、豚の呼ぶ声が聞こえた。糞め。またあの豚どもと顔をつき合わせて食事を取ることを考えると、それだけで吐き気がしてくる。
こんなことなら――。
こんな、ことなら…?

刹那。あの無邪気な笑顔が、階段を下りるボクの脳裏をよぎった。
――なんだってんだ、本当。 


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其实很期待水濑家篇耶XD最强人妻魔法使的活跃啊啊~
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附赠的外传

鍵姫外伝

    「あゆちゃんのおかげで敵を倒せたよ。本当にありがとう」
    「うん。それじゃあボクはこれで…」
    これでやっと普通の生活戻れる。
    そう思うと少しさみしいけれど、こんな危険な目に合うのはもうゴメンだ。
    ここで縁を切るというのがベストだろう。
    「じゃあ打ち上げどこでやろうか?」
    「えっ!?」
    予想だにしなかったミスズの言葉にボクは鳩が豆鉄砲状態だ。
    「う、うちあげって?」
    「うちあげっていうのは、学生さんが何かみんなで頑張った後にどこかお店に行くことだよ
     あっ、でもこの時間にお店に入ると補導されちゃうから、私の家家でもいいかな?美味しいたい焼きもあるよ?」

    うぐぅ…、どうしてボクはこの手に弱いんだ…。
    「たい焼き」という言葉につられて、またもミスズの部屋にいる。
    「コラ~、助っ人~、アンタも飲まんか~~」
    ミスズは酔いまくってる。未成年じゃないのかな?
    「ヒック。コレはなぁ、ワタシがヒック特別にブレンドした『??????????????????????????????』や!」
    それはそれは、秋子さんのジャムと同列にできる数少ない食物だと思う…。
    「一気に飲め言うとるやろ助っ人~」
    「う、うぐ、…ぅ」
    何かの魔法だろうか、体が勝、手、…に…。
    「よし、ちゃんと飲んだな。次はミスズちんのちょっぴり恥ずかしいがおがお切ない過去の秘密を告白コーナーや~!」
    遠くなる意識の中、そういえばこんな話し方どこかで聞いたことあるな、そんなどうでもいいことを思いながら暗闇の底へと落ちていった。
Elenlasse - 2006/12/12 11:55:00
嘛,其实草月那贴是某的第二人格,此处名为ABCmouse之某人的贴
昨天要复习某科考试,某人又一直在QQ这东西。。。没空看就要他发过去了
唔。。。其实好玩。君米菲那贴只有概要,不妨也动笔试试?不能全让日人写完了
影獸 - 2006/12/12 12:10:00
都不知說有創意還是沒創意……
以同人來說是不錯的mix
ABCmouse - 2006/12/12 19:14:00
以下引用Elenlasse在2006-12-12 11:55:22的发言:
嘛,其实草月那贴是某的第二人格,此处名为ABCmouse之某人的贴
昨天要复习某科考试,某人又一直在QQ这东西。。。没空看就要他发过去了
唔。。。其实好玩。君米菲那贴只有概要,不妨也动笔试试?不能全让日人写完了


……某承认某昨天确实是闲得蛋痛……
不过话说原帖是ミスズの空、AIRの夏的说XD这篇是乱入的
其实论改编还是ミスズの空改得好点……只是没写完啊,毕竟是这种文么

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不负责任翻译·试阅篇
个人怨念,ボク=人家


“呜咕”
恢复知觉的时候,正躺在医院的病床上。
或许是睡了太久,全身都不舒服。这种时候真想悠闲地吃个鲷鱼烧啊。
说来四周的这些黑线是……
正奇怪这事的时候,
“あゆ,祝贺你康复!”
看来是祐一君和朋友们来探病了。
“来,这是あゆ你最喜欢的鲷鱼烧哦。”
“谢谢里,要一斤(祐一君)”
“あ、あゆ,吃东西的时候就别说话了……”
………、……、…、
突然想到,好像把什么重要的事给忘了。
对了,从刚才就很在意的一件事。
“祐一君,有件事人家想和你商量下,行吗?”
“再要份鲷鱼烧这事免谈。”
“呜咕,虽然也很想要但不是这事啦。
  为什么这间医院里,到处都是涂鸦呢?”
“哈?哪有啊我咋没看见?”
“哎!?看,就在那儿啊?”
用指尖碰了碰,一下子就陷进线里去了。
“这究竟是啥啊?好好玩~”
用更细的东西的话,感觉好像能陷得更深似的,于是就用旁边的剪刀沿着线描下去。
………、……、…、
「呀啊啊啊啊!?」
没想到病床竟沿着描线整齐地分成了两半!


——那之后,两星期过去了。
那之后,祐一君再也没来过病房。
感觉就好像胸口开了个大洞一样。(虽然实际上由于事故胸口确实有道伤痕)
最近常常跑到医院后面的草地上眺望天空。
虽然因为躺了太久,运动下身体就感觉难过,但我不在意。
天空是如此高远、如此蔚蓝——
只有在这时候,才能把胸口的大洞暂时忘却。
因为无处可去,所以我要搬到据说是母亲好友的水濑阿姨家里。
世界坏掉了。我也坏掉了。
这一天,就算躺在草地上,也无法把胸口的大洞驱离脑海。
——够了吧。
垂下视线,看着胸口的大洞。
那里有像个笑话似的,充满了涂鸦的世界。
真是、像个笑话。

我知道的。
只要压着,或者描着这些线,
我,一定会坏掉的。
细瘦有如木乃伊的指头,轻轻放上胸口。
然后,缓缓地,施上力气——

“怎么在这种地方睡觉?刚刚差点就被踢飞了哦。”
抬起头,眼前是一个长发的女性。
“……被谁?”
摆着一副理所当然的样子,那女人说道:
“废话。被我啊。”

这一天,我与自己的命运相遇了。

3(请自行想象晴子的関西弁=v=)
“哎,还好是这个时候,如果是平常的话你早就被我帅气的摩托车撞死了耶”
“呜咕,欧巴桑好可怕~”
“……真的撞死你哦。哼,看在你像个病人的份上这次就算了。
我叫做晴子。你呢?”
“人家叫水瀬あゆ”
“水瀬?真巧啊。我的魔法使朋友也叫水瀬呢。”
“哎哎?欧巴桑你是魔法使!?”
“晴·子·小·姐!”
“呜咕,对不起嘛。”
“反正我就是魔法使啦,对我来说没有不可能这回事哦。”
“那么那么,能够让那些黑色的涂鸦消失吗?”

从晴子小姐那里得到了一副眼镜。只要一戴上,那些黑线就不可思议地消失了。
那之后我们又聊了许多事,真是快乐极了。
聊天中,我发现有那么一瞬间晴子小姐整个人的氛围好像完全变了。

“这么说来,晴子小姐是为什么而旅行的呢?”
“这个啊,是为了研究把失去的心爱女儿接回的……
才怪咧,其实只是想悠闲地做个温泉巡回之旅啊~”

虽然不是很明白,但总觉得是件非常悲伤的事情。
已经道别的现在再去想也没用了。

比起这个来,明天终于要回到水瀬家了!


和散发着奇妙氛围的那个女人的相遇。
后来想想,或许我的人生就是从那一刻开始陷入狂乱的吧。

——也或许不是。
也许原本就是狂乱的吧。
那天发生的事故。望着灰色天空的我。
还有那个目光虚无,呆立着的男孩子。

不要、用这种眼神、看着人家。
我对着他,伸出了手。
那可憎的瞳仁里,映出了我的爪子。
黑暗倾泻而出。
我一边沉陷入那黑暗中,一边盯着灰色的天空。
梦总是在这里醒来。

水瀬阿姨的声音从楼下传来。
我拿起枕旁放着的眼镜,戴了起来。
世界隐藏了自己真实的姿态。
刚刚还充塞着世界的死亡,现在却纷纷藏起踪影。
真让人恶心。

楼下再次传来呼声。
有气无力地应了一句,下了床。
——开始了空虚的又一天。


水瀬全家的早餐时间。
对于之前在医院食堂里吃腻了病人伙食的我来说,这段时间显得无比温暖。

饭后,名雪因为晨练所以在我之前早早地出了门,祐一君却由于作业没做完在我走后迟迟才动身。
这么说来,早上在玄关准备去上学时,秋子阿姨将一样东西交给了我。
上学途中确认了一下,是一把刻着“月宫”字样的小刀。
秋子阿姨,今天可没有料理实习啊……
不过这两个字怎么读呢?gegguu?(注:“月宫”的另一种日文发音。当然正确的应是tsukimiya)
一边想着这些事情,我到达了学校。

来到了阔别了许久的学校。


“妈妈,那个啊,今天在学校……”
吵死了。
“哦?今天名雪你竟然醒着没睡耶。”
闭嘴。
“哎呀,小あゆ,饭粒沾在嘴边了呢。”
别碰我。

水瀬名雪。
发生事故之后,你究竟来探望过几次?
我们,是朋友呢。
骗子。

水瀬秋子。
我可是知道的。
月宫家的财产,后山的那片土地。
现在全都变成你的了对吧。(注:从5来看あゆ应该对月宫家没有记忆,这里应该是作者疏忽。)

相沢祐一。
那下贱的笑容。
——让人想用针把你的嘴缝起来。
那副看不起别人的眼神。
——让人想把你的眼珠子掏出来扔到阴沟里。
那把别人当傻瓜的言行。
——让人想把你腐烂的脑浆从脑子里榨出来。(注?:黑化あゆ好恐怖)

怀揣从秋子阿姨那里得到的小刀,我一个人走在通向学校的道路上。
憶星 - 2006/12/14 6:52:00
OTLOTLOTLOTLOTLOTLOTLOTLOTLOTL……

這不算是小説吧……
怎麽看都像是登在雜誌上的短篇笑話orz
憶星 - 2006/12/15 7:49:00
那、我也來吧XD


在回去水瀨家、就是那個大到可以用來打棒球擺明欠毆逆天地大的豪宅路上…
經過車站,有一個LOLI坐在木凳上。
我被她吸引住了,一只注視着她……

她東張西望一陣后,站了起來。
她身穿到膝蓋晚霞色的尼龍外套,黑色的長靴。頭髮不長不短,帶着雪白的發圏。背着的書包上有對小翅膀。
一個字來總括,就是 萌!

她轉過身,看見她手上抱着一個小紙袋,然後向前走去。

突然,我心跳加速,瞳孔縮緊,全身冒汗,身體毫不受控制地動起來,尾隨着那個LOLI。
難度這就是初戀的魔力!?



……
…………

(屏幕出現 反轉 字樣)


當我恢復意識的時候,只見自己跪在地上,眼前有一棵被斬斷了的大樹,手裏握緊那把被命為キョン的水果刀。地上、在我膝蓋前,是四分五裂的鯛魚燒……


正當我回想着這些似夢非夢亂七八糟的事情時,一個聲音叫醒了我。

“嗚!咕!”

昨天那個LOLI,坐在目凳上,正吃着鯛魚燒,注視着我。

“昨天…你……把…”
“給我吞下去再説!”
她匆匆地吞了下去。

“你這壞蛋,把人家昨天好不容易逃過大叔后得到的鯛魚燒,弄坏了!”
“哈?”
“由魚頭到魚尾,魚眼到魚鱗,魚鱗到魚身,魚身又到魚尾(略……)總共切成17份……嗚咕,說了這些讓我沒胃口吃了。”
“別開玩笑了,有什麽證據!”
“你沒看見嗎,我的頭圏不是沾滿了你犯罪留下的血跡!”
的確,她的頭圏變成紅色了。
“口古月!鯛魚燒會流血麽!”


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哪位閑得無聊沒事干又想干點什麽的替我寫下去吧Orz
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