应该不是即使.....也吧?
才人はどうやら仰向《あおむ》けに地面に寝転んでいるらしい。顔を上げて辺りを見回す。
黒いマントをつけて、自分を物珍しそうに見ている人聞がたくさんいた。豊かな草原が広がっている。遠くにヨーロッパの旅行写真で見たような、石造りの大きな城が見えた。
まるでファンタジーだ。
頭痛がする。才人は頭を振りながら言った。
「誰って……。俺は平賀《ひらが》才人」
「どこの平民?」
平民、なんだそれは。周りを囲んだ少年少女たちも、彼女と同じような制服を着て、手に何か棒のようなものを持っている。
アメリカンスクールにでも迷い込んでしまったんだろうか。
「ルイズ、『サモン・サーヴァント』で平民を呼び出してどうするの?」
誰かがそう言うと、才人の顔をじっと覗き込んでいる少女以外の全員が笑った。
「ちょ、ちょっと間違っただけよ!」
才人の目の前の少女が、鈴のようによく通る上品な声で怒鳴った。
「間違いって、ルイズはいっつもそうじゃん」
「さすがはゼロのルイズだ!」